The Pragmatic Ball boy

iOSを中心にやってる万年球拾いの老害エンジニアメモ

おそるべし韓国企業

韓国企業のすごいところ

  • スピード経営
  • 官民一体
  • 危機感
  • グローバルを見据えた経営

韓国のかかえる問題

  • いきすぎた自国貨幣安
  • オーナー依存
  • 貧富の格差

韓国の大企業は「オーナー」が絶対的な権限を持っている分、決断が早く行動も早い。
昔の日本でいうと松下幸之助本田宗一郎といった感じだろうか。
だがその分そこへの依存が高くオーナーが麻痺するとすべてが止まったりしてしまったり、
世襲による問題もはらんでいるようだ。

官民一体の戦略での売り込みがすごい。
が、今は中国なども強烈に推し進めていることだが、
これも昔は日本が通産省などでやっていたことで、マネされているのだ。
日本は対外圧力に屈してやめてしまったのが、追う立場になってまた始めるのは遅すぎる。
日本は技術力があるから などといったどこか油断があったのだろう。

IMF危機を経験しているため、経営者含め社員たちも危機に対する反応が敏感のようで
リーマンショック時の対応も非常にスピーディだったようだ。
ここは日本の大企業人は欠落気味な気がする。どこかしら、まだ大丈夫だろうという
根拠のない安心感をいだいているように思う。

最も考えさせられたところはグローバル戦略。
韓国製品はあまり日本では見ないと思っていたが、日本では不毛な消耗戦となるだけなので
戦略的撤退をしていたようだ。
最近、ヨーロッパに旅行で2回ほどいったが、車やホテルについている電子機器は
圧倒的にサムソン製品やヒュンダイ車が多くて驚いた。
日本の企業が日本で消耗戦を繰り広げている間に、着々と海外で韓国企業は勢力を伸ばしているのだ。
海外のいろんな地域に社員を派遣しそこの生活を実際にさせて、地域に特化した人材育成も行っている。
海外でのノウハウなどを含めると簡単に埋まる差ではないかもしれない。
語学力も、サムソンではなんとTOEIC最低900点くらいは求められるのである。

日本もどうこういった国や企業と戦っていくかビジョンを立てなければ
本気で勝てないよねと思わせられました。