The Pragmatic Ball boy

iOSを中心にやってる万年球拾いの老害エンジニアメモ

プレイングマネージャーとしてプレイヤーとマネージャーを両立させるためにやっていること

これはコネヒトアドベントカレンダー202120日目の記事です。

これまでずっとエンジニアとしてやってきましたが、昨年の9月からマネージャーとしてのロールもやることになりました。(マネージャーとしておまえなにやるのよという点についてはこちらにしたためましたので興味あればご覧ください) マネージャー専任ではなく、エンジニアとの兼任といういわゆるプレイングマネージャーです。エンジニアとしての業務がなにか減るわけではなく役割が加算されることになるので普通にやると全体としての業務量がものすごく増えてしまいます。ぼくは絶賛子育て中でもあり業務時間を増やしてカバーという力技は不可能なので工夫する必要がありました。プレイングマネージャーとしてプレイヤーとマネージャーを両立させるためにやっていることを書いてみようと思います。

そもそも両立可能なのか?

まずはそもそもできるのかといったところを判断して無理そうだったらどちらかを諦める必要があると思います。 プレイングマネージャーとしてある程度のプレイヤーとしてのアウトプットを残すには時間は絶対に必要で、どれだけの時間が実装にとれそうかわかならいとやれるかどうか判断できないかなと思います。

なので、まずはちゃんと実装する時間がとれるのか計算します。週の稼働時間から、定例MTG、1on1などを差し引いてどれだけの時間が実装にさけそうか見てみましょう。一回スケジュールを仮に埋めてみるとわかりやすいかなと思います。

個人的には10人以内くらいが両立の限界かなぁという印象です。この人数はチームメンバーの成熟度によって変わってくると思います。セルフマネジメントがそろっていればもっと増やせるかもしれないですし、逆にそれができないメンバーが多ければもっと少なくなると思います。

そして、プレイヤーとしてどの程度コミットできそうかは上司と認識合わせておいたほうがよいです。

なにかを諦める

マネージャーとしてもプレイングマネージャーはフルコミットのマネージャーやエンジニアほどはマネジメントや実装にコストがかけられるわけではありませんので、なにかを諦める必要があると思っています。

例えば開発プロジェクトの場合、納期ががっちり決まっていたり売上などのインパクトの大きいプロジェクトについてはしっかり目にリスクを注視し対応していきますが、逆に制約やインパクトの小さいプロジェクトについてはメンバーにまかせ、たとえ失敗したとしてもそこから学んで成長してくれよなくらいの気持ちで最低限の関わり方にとどめたりしています。

エンジニアとしても、がっつり腰を据えて技術検証をしたりといったことは厳しく、方針を決めたり最終的な意思決定をする場面に参加し、それ以外のところは他のメンバーにまかせ、主にサポートにまわったりといった立ち回りになります。まかせられるメンバーがいない場合は、自分がやりつつ、今後はできるようになるように教育していきます。自分が先頭に立ってゴリゴリやっていくわけではないので面白みはかけるかなとは思いますが、プレイングマネージャーではなくてもシニアなエンジニアになるほどそういった役割が求められるので仕方ない面もあるかなとは思います。

あえて放置する といったことも行っています。マネージャーがなんでもかんでも拾って対処していると、メンバーがマネージャーがやってくれるとおもって拾わなくなることが結構あるのではないかと思っています。なのでslackでなにか見かけてもwatchだけしておいてなにもせずに放置しておくようにしています。そうすることでマネージャーが余計なことをやらなくて済ませられるケースもあるかなと思います。ただ、マネージャーの仕事はチームのパフォーマンスをあげることではあるのでメンバーの手をわずらわせるまでもないものは率先して拾っていくべきかなとは思います。

時間の有効利用

時間が確保できたとしても、細切れの時間がたくさんあったのでは実装を効率的にすすめることはできません。なるべく時間が細切れにならないように調整しています。

今やっているのは午前か午後にMTGや1on1を集中させることです。こうすることでまとまった時間が取れやすくなります。 またslackやメールなどのチェックといった短時間でできることはMTGMTGの隙間時間にチェックし、まとまった時間内ではなるべく見ないようにしたほうがよいと思います。

期初、期末はマネージャーに専念する

期初、期末はどのマネージャーにとってもとても重要な時期で、部署やチーム、個人の目標をたてたり成果を評価したりする時期です。目標設定や評価次第でかなりやる気に影響し今後のパフォーマンスだったり離職につながってしまいます。ここにはものすごく時間をかけて納得のいく目標や評価になるよう気をつけたほうがよいと思いますので、期初や期末はその時間を考慮にいれ、プレイヤーとしてはコミットできないことを前提に計画したほうが良いと思います。

以上でした!